今後は安易な株主提案が増えそう

三菱UFJフィナンシャル・グループの株主提案が・・・(2025.06.09)

先日当ブログで何とも言えない株主提案があったことを記事にしました。
社名に付いている「・」を削除するとか、社外取締役にネットで有名な人を選任するとか。

昨日の日経の会員向け記事でこんなのがありました。

大安売りの株主提案 NTT500万円、住友化学1000万円…制度疲労濃く

わかもと製薬が24日に開く株主総会では、3月末時点で議決権の0.3%、金額にしてわずか3700万円しか保有しない株主が、自身を取締役にと株主提案している。

そこで思ったのが「株主提案って簡単にできるのかということ」です。
野村證券のサイトで確認してみました。

株主提案権

会社法上の公開会社において、議題提案権を行使できるのは、総株主の議決権の1%以上(定款で引下げ可)の議決権、または300個以上(定款で引き下げ可)の議決権を6カ月前(定款で短縮可)から引き続き有する株主に限られる。複数株主の議決権数を合算することによって要件を充足している場合には、当該複数株主による共同提案として請求できる。

300単元あれば株主提案できるってことかな?
例えばNTTを例に挙げるとNTTの株価は155円くらいなので、

155円 × 100株 × 300単元 = 4,650,000

465万円あれば株主提案ができるということになります。
これはかなり安価な気がしますね。
私の資産規模であっても資産の一部を使えば株主提案をすることができるので。

人によってはネタで株主提案をするかも。
上記の三菱UFJフィナンシャル・グループの株主提案だって半分ネタみたいな感じだし。

300単元ということは30000株保有していれば株主提案が可能ということになります。
東証は最低投資額を10万円程度にしようとしているようですが、つまり1株1000円程度ということになります。
1株1000円で30000株ということは3000万円あれば株主提案が可能になります。

全ての企業が最低投資額の引き下げのために株式分割をして1株1000円程度にするとは思えませんが、多くの企業が東証の要請に応えて株式分割をして1株1000円程度になったら株主提案はかなり増えそうですね。

株主提案対応の株主総会実務: その実践と理論

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