セミリタイアに関するブログでマーフィーの法則を取り上げたブログがありました。
マーフィーの法則は1980年代から90年代にかけて流行った、経験則や法則の形式で表明したユーモアです。
例えば、「食パンを落とすと必ずバターが付いているほうが下になってしまう」とか「高価なもの程よく壊れる」や「洗車しはじめると雨が降る」みたいなもので、今で言えば「あるある」みたいなものしょうかね。
今回私が取り上げたいのは同じマーフィーでも競馬騎手のオイシン・マーフィー(以下マーフィー)です。
マーフィーはアイルランド人で2012年にデビューした騎手です。1年目から41勝→76勝と勝ち星を重ねていき2017年にG1を初制覇します。
2018年から日本で短期免許で騎乗するようになり翌年のジャパンカップをスワーヴリチャードで制して日本のG1初制覇となりました。
その後も日本馬のディアドラでイギリスG1を制し、去年はマルシュロレーヌでブリーダーズカップ初制覇と日本競馬においてなくてはならない存在になっていました。
そんなマーフィー騎手に暗雲が漂い始めます。
2020年の7月にフランスで騎乗後の尿検査でコカインの陽性反応が出たのです。本人は服用を否定したので詳細はよく分からないのですが、3ヶ月の騎乗停止となりました。
そしてブリーダーズカップの翌月の去年12月には、2度に渡ってレース前に基準値を超えるアルコールが検出されたため、一時的に騎手免許を返上しました。アル中の治療を受けるようです。
さらに2度の新型コロナウイルス規定違反で11か月、2度のアルコール検出で100日間の騎乗停止処分が決定しました。
【海外競馬】O.マーフィー騎手が14か月間の騎乗停止、新型コロナ規定違反とアルコール検出のため
「私は朝の騎乗が終わった後に酒を飲み、多くの場合でワインをボトル一本完飲していました。夜になると、また何杯もワインを飲むことができ、その生活は私がアルコールへの向き合い方を変えるまで続きました。
飲酒に関して次第に抑えが効かなくなりました。その過程で自分自身の評判に大きな傷をつけてしまいました。時間をさかのぼることはできませんが、私は重大な過ちを犯してしまいました。私は全ての違反を認め、これからこの問題にうまく向き合っていければと思っています」
アル中に関しては治療をしないといけないレベルだったようです。
マーフィーは2019年~2021年にイギリスでリーディングを獲得するような騎手なので、治療が必要なほどの状況になったのは気の毒としか言えません。
治療でアル中を治してまた日本で騎乗できるようになればいいな。
最後にマーフィーにとって皮肉だったのが、アルコールフリー(Alcohol Free)という馬でG1を勝ったことがあることでしょうか。
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