潰瘍性大腸炎治療で「オルガノイド」を患部に移植…世界初の試み
東京医科歯科大などの研究チームは7日、大腸の粘膜に炎症が起きる難病「潰瘍性大腸炎」の治療を目指し、腸の粘膜から採取した幹細胞を培養した「オルガノイド」を患部に移植する臨床研究を実施したと発表した。オルガノイドの移植は世界初の試みという。成功すれば粘膜が再生して根治につながる可能性がある。
潰瘍性大腸炎は罹患者数が指定難病の中で最も多いこともあり、数多くの薬剤が世に出てきています。
ただ今ある薬剤は長期寛解も目的であり治癒が目的ではありません。
ところが今回のニュースは治癒を目指す試みとなります。
ところで「オルガノイド」と書かれてもナニソレってなりますが調べたところ、
オルガノイド(Organoid)とは試験管の中で幹細胞から作るミニチュアの臓器です。幹細胞のもつ自己複製能と分化能を利用して自己組織化させることで3次元的な組織様構造として形成されます。
とのことです。詳細に関してはこちらを参照してください。
この治療の際に作られるオルガノイドは患者自身の細胞を使用するため拒絶反応が起きないのが利点ですね。
将来的にこの治療が確立され治癒が期待できるようになれば、現状死ぬまで払い続ける必要のある潰瘍性大腸炎に関する医療費を減らすことが可能になるかもしれません。
私は大腸全摘したのでこの治療の恩恵を受けることはできませんが、20万人以上いる潰瘍性大腸炎の患者がこの治療により救われるようになれば幸いです。
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