ANAがコロナの影響で業績不振となったため、人件費削減策を打ち出したとのことです。
「収入右肩下がり」の時代がやってきた!? ANAが人件費大幅削減へ
内容は下記の通りとのことです。
・冬季賞与の支給見送り
・一般社員(約15,000人)の基本給削減
・今後はグループ傘下の他企業従業員(約33,000人)へも適用を検討
・希望退職に応じる従業員への割増金の増額
・無給で休職できる制度を新設(理由を問わず最大2年間)
2000年の年収で考えるとかなり厳しいようです。
ANAは既に今年の夏季賞与を従来の半分まで減額しており、冬季賞与の見送りや基本給削減を合わせると、今年(2020年)の平均年収は昨年比で▲3割減少となる見込みと報じられています。
一般的にはANAは勝ち組企業であり、定年まで働けば資産運用とかしなくてもそれなりに資産を作ることができると思います。
普通に考えれば今回のような業績不振なんてまず考えられないでしょう。
しかし私が知っている限りでは過去には山一證券の倒産や東日本大震災における東京電力の件などを思い出されます。
山一證券は私が大学3年生の時で、大学の就職部がバタバタしていました。内定を貰っていた人がいたのでしょう。
勝ち組企業が業績不振になると思いだすのは、リストラだけではなく従業員持株会の存在です。
従業員持株会は会社が株式購入代金の一部を負担して毎月一定額の自社株を購入していくものです。
以前勤めていた会社で従業員持株会はありました。上司から得だからと結構強く勧められましたが、適当な理由をつけて断っていました。
金がないから無理ですとか言っていましたが、実際には山一證券が潰れた時に持株会で買っていた株が紙くずになったことを覚えていたからです。さらに東京電力の従業員も持株会で大損をぶっこいているし。
話はANAに戻りますが、ANAの従業員で持株会で株を購入していた人は大損ぶっこいていることでしょう。1年間の株価の推移を見ても気の毒に感じます。
持株会は一般で買うより安く自社株を買うことができますが、業績不振になると本人の減給や退職勧奨にプラスして株価の下落による資産の減少というダブルパンチに見舞われることになります。大きなお世話な感じもしますが、職場結婚をしていれば夫婦でリストラの対象になる可能性もあり、トリプルパンチどころかサンドバッグ状態です。
山一證券が潰れた際には、夫婦で山一證券に勤務していて持株会で株を買っていた人がいたかもしれません。
結婚できない私が言うのも何ですが、職場結婚してそのまま夫婦で同じ会社に勤めるのはリスクとなり得るでしょう。大きなお世話ですけどwww
あと持株会で株を買うのなら、同業他社の株を買った方がいい気がします。少しはリスク分散になると思います。
勝ち組企業であっても油断は禁物ですね。
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